2006年度」カテゴリーアーカイブ

メディア 参加型メディアの可能性

概要

Web2.0と呼ばれるユーザー参加型のメディアが隆盛をみせていますが、その質については賛否両論があります。特に日本では、「2ちゃんねる」に代表される匿名メディアの影響で、ネット上の言論の質が低下しているとの批判も聞かれます。

他方、こうしたメディアとしてもっとも成功したWikipediaも、経営的に曲がり角にあるともいわれます。今回のシンポジウムでは、 Wikipediaの創立者、Jimmy Wales氏の来日を機に、こうしたメディアの可能性と問題点、既存メディアとの関係、あるいはその「日本的」特質などを考えます。 続きを読む

法律 インターネットの有害情報と表現の自由

概要

ユーザー参加型の「Web2.0」といわれるサイトが増えるにつれて、有害情報や迷惑行為の被害も広がっています。2ちゃんねるだけでなく、ウィキペディアやミクシィでも名誉毀損やわいせつ画像が問題になり、先日は大量の児童ポルノ画像をホームページで公開していた小学校教師が逮捕されました。

こうした問題に対処する民間団体として、財団法人インターネット協会に「インターネット・ホットラインセンター」が昨年、設立されました。その集計によれば、6ヶ月間に通報された有害情報は24000件にのぼります。他方、こうしたサイトを取り締まることによる表現の自由の侵害を懸念する向きもあります。

今回のICPFセミナーでは、インターネット協会副理事長の国分明男さんをまねき、インターネットのセキュリティのあり方、表現の自由はどこまで守るべきなのか、匿名性はどこまで制限されるのか、といった問題を考えます。

スピーカー:国分明男(インターネット協会副理事長)
モデレーター:原淳二郎(ICPF理事)

日時:3月5日(月)18:30~20:30
場所:「情報オアシス神田」
東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル5F

入場料:2000円

ビジネス Skypeが変えるインターネットテレフォニーの世界

概要

グローバル P2Pテレフォニーカンパニー、Skypeがこのほど日本にオフィスを開設しました。バージョンも3.0にアップデートされ、フュージョン・コミュニケーションズと提携して050発信を可能にするなど、日本でのビジネス展開も活発化しています。通信事業者やISPもIP電話サービスを開始し、競争が激化していますが、そのなかでSkypeはこれからインターネットでのコミュニケーションをどう変えようとしているのでしょうか。今月のセミナーでは、ジェネラルマネジャーの岩田真一さんにお話をうかがいます。

スピーカー:岩田真一(Skype日本オフィス ジェネラル・マネジャー)
モデレーター:池田信夫(ICPF事務局長)

日時:1月24日(水)18:30~20:30
場所:「情報オアシス神田」
東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル3F

入場料:2000円

ビジネス 経済産業省はWeb2.0にどう対応するか

概要

最近、官民共同で検索エンジンの研究開発を行おうという「情報大航海プロジェクト」が設立され、「日の丸検索エンジン」として話題になっています。 Web2.0と呼ばれるインターネットの新しい動きに日本企業が立ち遅れていることは明らかですが、これによって日本は立ち直れるのでしょうか。このような政府主導の産業政策はもう時代遅れだという批判もありますが、経済産業省は日の丸検索エンジンというのは誤解だといっています。

日本のIT産業を活性化するために政府は何をすべきなのでしょうか? また何をすべきでないのでしょうか? 経産省の政策の真の狙いはどこにあるのでしょうか? 11月のセミナーでは、経産省の久米孝さんをお招きし、IT産業と政府の役割について議論します。

スピーカー:久米孝(経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長補佐)
モデレーター:原淳二郎(ジャーナリスト)
日時:11月30日(木)18:30~20:30
場所:「情報オアシス神田」
東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル3F
入場料:2000円 ICPF会員は無料(会場で入会できます)