シリーズ『ライツビジネスの未来を考える』
現在の著作権制度に対するニーズと、利用形態は日々多様化し、著作権に関わる人々も増え続けています。その中で、AppleやAmazonが「ライセンス契約」を交わす時代とどう向き合うのか、ネット時代に一早く対応できたJASRACモデルの応用は難しいのか、青空文庫の理念をどう受け継ぐか、……そうした話を産業論と政策論からどう見据えるのか。「ライツビジネスの現場における様々な著作権に対する向き合い方」について、事例毎にじっくりお話を伺うシリーズを開催しました。
第三回「それでも守れない、守り続けなくてはいけないもの」:
オーファンワークスを次代に継承するには。アーカイブ組織のサステナビリティや著作権の保護期間の問題など、理想だけでは遺せない問題について、「本の未来基金」立ち上げに尽力された萩野氏に伺いながら、考えました。
講師:萩野正昭氏(株式会社ボイジャー代表取締役)
モデレータ:山口翔(名古屋学院大学)生貝直人(国立情報学研究所)
日時:2013年12月12日(18時30分~20時30分)
開催場所:東洋大学白山キャンパス 5号館 5101教室
内容:
- オーファンワークス(孤児著作物)を次代に継承するには何をすべきか。「青空文庫」などのアーカイブ組織のサステナビリティや著作権の保護期間の問題など、理想だけでは遺せない問題が数多く存在する。「本の未来基金」を立ち上げたが、著作権法との関係で苦労してきた。
- 欧州には「孤児著作物状態にある写真・映画・詩をEU内で自由に利用可能とする指令」が存在するが、同様の制度がわが国でも必要ではないか。